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ケロイド・肥厚性瘢痕~保存的治療と手術治療~
ケロイドと肥厚性瘢痕は、はっきりとした分類は難しいのですが、ケロイドは傷の範囲を超えたもので体質的なものの関与が大きく、肥厚性瘢痕は傷の部位が肥厚したもので、誰でも起こりうる局所の要因が強いものとされています。創が治るうえで、強い炎症、感染、異物、治癒の遅延、過度な張力などが存在すると、ケロイド・肥厚性瘢痕を生じることは明らかです。治療法には、保存的治療と手術治療があります。前者には、テープなどでの固定、薬の内服・塗布・貼布・注射、レーザー照射、放射線照射、凍結治療などがあります。肥厚性瘢痕に対しては効果的ですが、ケロイドに対しては治療に難渋することが多いのが現状です。後者ですが、ただ摘出するだけではかえって、ケロイドの再発を助長します。術後に的確な放射線治療を行うこと、術中・術後の張力の減衰(真皮レベルでの確実な縫合と術後ある一定期間のテープなどによる創部の安静と固定)をすることが最も重要となります。
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